藤井聡太王位(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖=20)に佐々木大地七段(28)が挑戦する、「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第1局」が8日、愛知県豊田市「豊田市能楽堂」で行われた。

7日午前9時からの2日制で始まった対局は、8日午後6時17分、先手の藤井が97手で勝ち、4連覇に向けて好スタートを切った。第2局は13、14日、神戸市「中の坊瑞苑」で行われる。

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終局2分前、佐々木は脱いでいた羽織を着た。盤を眺めて攻防ともに見込みなしと判断する。気持ちの整理をつけて、「負けました」と投了を告げた。2日制のタイトル戦は初登場。6月5日に開幕した棋聖戦に続いて藤井に挑み、今回は横歩取りから前例のない形に持ち込んだ。「出だしは、変化球として有力かなと思っていて、五分にできました」と述懐する。

2日目に入ってもお互いに攻め手が見つからず、ジリジリとした展開が続いた。「2筋の歩の交換が入ったのはポイント。その後に角を圧迫しないといけなかった。こちらが暴れていくかより、手を渡した方が良かったのかもしれません。先手5五銀から押さえ込まれて苦しくしてしまった。攻めが乏しいしチャンスがなかったと思います。2日目以降、細かいミスがいろいろと出てしまったのが反省点です」と残念がった。

来週またすぐに第2局がある。「勝負どころを逃さないように、切り替えていきたいと思います」と、前を向いた。【赤塚辰浩】

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