大手百貨店そごう・西武の労働組合は30日、売却計画をめぐり、31日に西武池袋本店(東京都豊島区)でストライキ実施に踏み切ることを決めた。労組側は、そごう・西武の米ファンドへの売却計画に反発して、経営側にストライキを通告していた。

大手百貨店でストが行われるのは、1962年(昭37)以来61年ぶり。

これを受け、そごう・西武は31日に、同店を臨時休館とすることを発表した。 ホームページ上に、田口広人社長名のコメントを発表。西武池袋本店でストが実施される見込みとなったとした上で、臨時休館の理由を説明した。

「お客様ならびにお取引先様、地元の皆様、当社従業員に多大なご不便とご面倒をおかけいたします事、誠に忸怩たる思いでございますが、今般の事態に際しましては不十分な人員体制での運営により、お客様にご迷惑をおかけすることを回避したく、池袋本店につきましては、8月31日(木)終日閉館させていただくことといたしました」とし、ストに伴う人員体制への不安を理由にあげた。

その上で「弊社の株主の交替に伴う、雇用維持と事業継続については、引き続き親会社の株式会社セブン&アイ・ホールディングス並びに新株主と協議を重ねてまいります」とも記し「お客様、お取引先様、地元の皆様、従業員をはじめとするステークホルダー各位には、今後もご支援賜ります事を心からお願いする次第です。大変なるご迷惑をおかけいたしますが、今後とも何卒ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます」と訴えた。