岸田文雄首相は4日の参院予算委員会で、2024年度予算案の3月中の年度内成立を確実にしたいため、土曜日の2日にまで国会を開いて衆院を通過させた強引な手法を謝罪するよう求められたが、応じなかった。
立憲民主党の辻元清美議員から「本来なら普通に今日の月曜日(衆院で)採決すればいいのに土曜に強行された。参院の議員も職員も官僚も総理に振り回された」と指摘され「冒頭みなさんにひとこと、おわびをおっしゃって始めた方がいい。どうぞ」と、謝罪を求められた。
岸田首相は「国会の審議の運び方は、国会において判断いただくこと」と一般論を口にしたため、辻元氏は「だめだめ」とやじを飛ばしたが、首相は「重要な予算と申し上げ、年度内成立が重要と再三申し上げてきた。参院でも引き続き意審議をお願いしたい。丁寧に答弁をさせていただきたいと考えている」と述べるにとどめ、おわびの言葉は口にしなかった。
辻元氏が「土日が異常なことになった。おっしゃってからスタートしてください」と再び突っ込むと、首相は「日程の状況で、国会関係者のみなさま方にさまざまな影響を与えたのは、ご指摘の通り」と認めつつ「国会の運び方は国会で判断いただくものだが、政府与党としては年度内成立を確実にするべく、お願いをするのは重要なことと申し上げてきた。政府与党の考えに基づき、国会で判断をいただいた」と、一般論に終始した。
辻元氏に続いて質問に立った同党の石橋通宏議員も「(自然成立が確定する)年度内成立にこだわったのは、参院の審議を軽視しているためか。総理が指示をしたのか」と怒りをみせたが、首相は「具体的な指示をすることはない」「国会の日程は国会でお決めいただいている」と、繰り返した。
石橋氏は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件が原因で、国会の開会や衆院予算案審議が遅れたとして「総理の責任だ」と指摘。「土日にこれだけ多くのみなさんを働かしといて、リーダーとして何の言葉もない」と首相の塩対応を批判。首相は「さまざまな関係者に影響が及んだことはご指摘の通り」と述べるにとどめ、石橋氏は「これが国民の命や生活を預かるリーダーの答弁なのか。残念だ」と納得できない様子で語った。

