韓国政府が19日、ウクライナで捕虜となったロシア派兵北朝鮮軍に対し、韓国行きを希望した場合、受け入れる姿勢を見せた。
韓国総合紙・ハンギョレ新聞は同日「政府は(彼らが)韓国行きを要請する場合、全員受け入れるという基本原則と関連法令に基づき、必要な保護と支援を提供していく」と報じた。
韓国の朝鮮日報がこのほど、世界初で派兵朝鮮軍のインタビューに成功。その取材で、自身を「偵察総局所属の兵士」と話した捕虜は「まず難民申請をして大韓民国に行くつもり」と答えている。韓国外交部当局者は19日「北朝鮮軍は憲法上、韓国国民であり、捕虜送還関連の個人の自由意思尊重が国際法と慣行に符合するだけでなく、本人の意思に反して迫害を受ける可能性があるところに送還されてはならない」と話している。
また「このような韓国政府の立場をウクライナ側にもすでに伝えており、引き続き必要な協議をしていく」とも話した。
ハンギョレ新聞は「これに先立ち、国家情報院(韓国のCIAとも言われる組織)も先月13日、国会情報委員会の報告で“北朝鮮軍も憲法価値によって韓国国民であるため、捕虜になった北朝鮮軍の意思が最も重要だ。北朝鮮軍兵士が亡命の意思を明らかにすればウクライナ側と積極的に協議する”と伝えている」と報じた。
北朝鮮軍捕虜が、韓国に行くという意志を明らかにしたのは今回が初めて。しかし、この北朝鮮軍兵士の韓国行きが実際に実現するかは未知数だ。戦争捕虜処理問題を扱っている「ジュネーブ協約」は「交戦中に捕まった捕虜は戦争が終われば遅滞なく釈放し、本国に送還しなければならない」と規定しているため。韓国憲法は北朝鮮軍を韓国国民と規定している。現段階で北朝鮮は、自国軍の参戦を公式に認めていない状況。これらを考慮すれば、韓国行きを希望する捕虜は終戦後、まずロシアに送還された後、北朝鮮に送られる可能性もある。

