将棋の藤井聡太棋王(竜王・名人・王位・王座・王将・棋聖=22)に増田康宏八段(27)が挑戦する第50期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第2局が22日、金沢市の北國新聞会館で行われ、後手の藤井が140手で増田を下し、2連勝で3連覇へあと1勝に迫った。これで藤井はタイトル戦通算勝数が99勝(24敗1持将棋)となり、大台の通算100勝に王手をかけた。タイトル戦初登場の増田はかど番に追い込まれた。第3局は、3月2日に新潟市「新潟グランドホテル」で行われる。

藤井が得意戦法「角換わり」を拒んだ。何かを感じたのか。10手目で角道を閉ざした。自玉の前の2段目に金、3段目に銀を配置する「雁木(がんぎ)」に組む。もみあいの中盤戦では水面下の激しい駆け引きが続き、互角のまま終盤戦へ。際どい競り合いでは「負けになる順があってもおかしくないかなと思って指していた」。相手の勝負手連発は一歩間違えれば、逆転負けもあったが、冷静に対応。「盤面全体で戦いが起こり、全体としてどう判断するか難しかった」と振り返った。

2連勝で棋王3連覇に王手をかけた。20年6月、タイトル初挑戦となった棋聖戦第1局で、タイトル戦初勝利を挙げてから約4年8カ月、積み重ねた白星で快挙を達成してきた。史上最年少17歳11カ月でのタイトル獲得、20歳10カ月での最年少名人獲得、史上初の全8冠制覇…。タイトル戦の通算成績は99勝24敗1持将棋、勝率は8割5厘。タイトル戦の8割超えは驚異的だ。

3月2日の棋王戦第3局は勝てば、タイトル通算100勝とともに、棋王3連覇となり、タイトル通算獲得が通算27期となり、歴代5位の谷川浩司17世名人と並ぶ。「スコアを意識せずに、精いっぱい頑張りたい」。“トリプル王手”の大一番に挑む。【松浦隆司】