元衆院議員で実業家の杉村太蔵氏は15日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に生出演。この日スタジオ生出演した国民民主党の玉木雄一郎代表に対し「現実的な今の政治状況で言うと、『玉木総理』が誕生するわけはないんじゃないかなと思う」と、本人を目の前に明言した。
この日朝から民放各局の情報番組にはしご生出演していた玉木氏は、「ワイド!スクランブル」でも、首相指名選挙に向けた思いを語った。自民党が公明党の連立政権離脱で少数単独政権となり、政権交代の可能性も出てきたことから、立憲民主党が、首相指名選挙での野党統一候補を目指し、玉木氏も有力候補の1人としている。一方、玉木氏は立民とは安全保障やエネルギー政策などで立ち位置が異なるとして、「基本政策の一致」が重要として慎重な立場。立民、維新、国民は15日午後、党首会談を開き、首相指名選挙の対応をめぐり協議する。
杉村氏は「私は、玉木さんの話を聴いていると、首班指名では自民単独の高市政権が誕生すると思う。本当に申し訳ないんですが、『玉木総理』ではないと思う」と持論を述べた。「もし今、私が玉木さんの部下なら、『玉木大将、(連立政権を離脱した)公明党としっかり連携して楕円(だえん)の中心にいて、万が一高市さんがおかしくなったら、立憲と維新と組んで内閣不信任決議案を出すし、高市さんの言っていることが素晴らしかったら予算案も賛成すると。常に是々非々でいきましょう』と(言う)。こういう国会構図が、これから展開されるんじゃないかなと思う」と訴えた。
これに対し、この日午後、自民、立民、維新との党首会談に臨む玉木氏は「いや、あの、参考にはなりますが、今日の午後からまだ(与野党協議を)やりますから。いきなりつぶれたみたいな話をしないでいただきたい」と不快感を示し「真摯(しんし)に、高市総裁とも野田代表とも向き合いたい。新しい政治状況ですから」と、反論するように語った。
すると杉村氏は「僕もちょっとだけ(議員)バッジをつけたことありますが」と切り出し「本音を言うと、大変失礼ですけど、わずか(衆院で)27議席の政党が総理をとっても、なかなか運営は難しい。玉木さんは(数合わせを優先した)『民主党政権を繰り返したくない』とおっしゃった。よく、立憲と国民はもともといっしょだったからもう1回いっしょにやればいいという話もあるけれど、もともといっしょだったものが別れたのには、それなりの理由があるわけでしょ? どう考えても(立民との協議は)まとまらないというのがぼくの感想です」と述べた。
玉木氏は「太蔵さんのおっしゃる通りです。27議席しかないし、それで(自身が首相を)やったとしたら不安定。だから基本政策合意は丁寧にやりましょうということを言っている」と述べ「今(の立場)はまったくニュートラル」と強調した。
ここで杉村氏は、さらにヒートアップ。「言葉を選ばすに言うと、『玉木総理』を見たいという人たちが世の中にいて、本当は現実的ではなくても、ちょっと期待させちゃっているところがありませんか?」と、持論を展開。「現実的な今の政治状況で言うと、玉木総理が誕生するわけはないと思う。ごめんなさいね、はっきり言って」と述べ、表情が固まった玉木氏の様子も画面に映った。
玉木氏は「我々には自分たちなりの成長戦略もあるが、立憲さんが1つの決断をされ、私も(首相指名候補の)対象ということで、協議が行われている。そこには真摯(しんし)に取り組みたい」と述べ、「(野党協議は)1回で終わらなくていいと思う。政権を担う話は、ひと晩で決める話ではない」とも訴えた。
杉村氏は納得せず「少数与党だった石破政権ができたの)は1年前ですよ。なんで今まで、この1年間このことを想定し、協議してこなかったんですか。本当に、いち国民として、今の野党のていたらくに腹立たしさえ覚えますよ」と、批判。「1日で決めろなんて言っていない。去年からこの状況じゃないですか。何やっていたんですかというのが…」と述べたところでわれに返り、「すみません、はっきり言って…」と、玉木氏にわびた。
玉木氏は「(現状は)参院選の結果も大きな影響を与えていると思う。太蔵さんの批判も真摯(しんし)に受け止めたい」と、大人の対応で応じた。

