佐賀・武雄市の前市長、樋渡啓祐氏が31日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党の小野田紀美経済安保担当相(42)が週刊誌による取材に対し「迷惑行為」と抗議した発信を批判した、元TBSキャスターで立憲民主党の杉尾秀哉参院議員(68)に対し、異論を述べた。
樋渡氏は、杉尾氏が、小野田氏の投稿に対して「国民の知る権利を制限する」などと指摘した投稿を引用。「杉尾さん、大丈夫か。小野田大臣の悲鳴は、取材対象がご自身ではなく、地元の友人、知人、親戚やぞ」と呼びかけると「しかも、私も受けたことがあるが、しつこいし、既に報じる中身を決まっている」と経験談も記した。その上で「あなたの古巣のTBSや国会質問と同じ。松本サリン事件の時のことは絶対に忘れない」と持論を展開した。
小野田氏は26日の投稿で「私の地元の方や、同級生の方々から『週刊新潮の取材が来た。どこで個人情報が漏れているのか分からないが怖い、気持ち悪い』と多数のSOSが届いています。取材に応じないと、なぜ取材を断るのか理由を述べるよう言われ、追い詰められるように感じる方もいたそうです。このような迷惑行為に抗議します」とつづっていた。小野田氏は参院岡山選挙区選出の参院議員。
これに対し杉尾氏は28日のX更新で「どんな取材行為だったかは分からない。ただ、常識を逸脱したようなものでなければ、メディアの取材を『迷惑行為』と決めつけるのは言い過ぎではないか。特に権力の側にいるものはチェックされるのが当たり前なのだ。私はこの投稿に強い違和感を覚える」と記述。さらに「特に権力の側にいるものはチェックされるのが当たり前なのだ。私はこの投稿に強い違和感を覚える」と指摘していた。
杉尾氏は30日夜の更新でも、あらためてこの件にふれ「再度、投稿しますが、指摘されている週刊誌の取材については、関係者から通常の取材行為の範囲内だったと聞いています。もちろん、取材拒否の方に無理強いするのは良くないですが、そうでない限り現職大臣にネットでこのように書かれれば、取材する側に萎縮効果を生むか、あるいは通常の取材行為すら出来なくなってしまう。それが結果的に国民の知る権利を制限することにつながるのを知ってほしいと思います」と私見を述べていた。
樋渡氏は東大卒で元総務相課長補佐。06年に当時最年少の36歳で武雄市長選に初当選した。任期中は、市立図書館の運営をTSUTAYAの経営会社に委託し「蔦屋書店とスターバックスコーヒーが入る図書館」としたことでも話題に。ドラマ「佐賀のがばいばあいちゃん」のロケ誘致に尽力したことでも知られる。関西学院大学客員教授や、複数の行政関連団体の幹部も務めている。

