国内ラストG1へ。3月から調教師に転身する福永祐一騎手(46)が9日、JRA・G1最後の騎乗となるフェブラリーS(ダート1600メートル、19日=東京)でコンビを組むオーヴェルニュ(牡7、西村)の1週前追い切りに騎乗した。

朝一番のCウッドで素軽い動きを披露。騎手引退の花道を飾るため、渾身(こんしん)の仕上げを施した。

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“ラストG1”のパートナー・オーヴェルニュの鞍上で、福永騎手はいつも通りのアクションだった。Cウッド、馬なりで4ハロン55秒0-11秒5。しまいはダート馬らしからぬ抜群の切れ味を引き出した。笑顔で引き揚げてきた鞍上は「ゆっくり入って、しまいを伸ばす形。身のこなしは素軽かったよ。体はできているし、気持ちで走るタイプなので、あの(追い切りの)形でいいと思う」と好感触だった。

懐かしい記憶がよみがえる。福永騎手のフェブラリーSといえば、メイショウボーラーとのコンビで勝った05年。「あの時はノーステッキで勝ったからなあ。スピードがあったし、こういうダート馬が出てきたかと思った」。勝ち時計は当時のレースレコードとなる1分34秒7。“らしくないダートホース”の誕生に驚いてから18年、騎手生活最後のJRA・G1フェブラリーSで騎乗するオーヴェルニュに「スピードがあるし、そういう意味ではメイショウボーラーに似ているかも」とかつての相棒の姿を重ねた。

これまでJRA・G1は34勝。最後の騎乗では35勝目とレース連覇がかかる。「(騎乗依頼をもらって)ありがたいよ。最後に乗るなら、乗ったことのある馬で、と思っていたところもある。左回りはいいし、調教の動きから(距離は)長いところよりは短いところかな。そのへんでうまく良さが出れば」。2月最終週はサウジ遠征のため、フェブラリーS当日はJRA最終騎乗日となる。ダービー3勝をはじめ、何度もドラマを演じてきた府中の大一番で、最後もしびれる騎乗を披露するはずだ。【藤本真育】