父にG1初勝利をプレゼントだ! 菊花賞トライアル神戸新聞杯(G2、芝2400メートル、24日=阪神、1~3着馬に優先出走権)で、サトノダイヤモンド産駒のサトノグランツ(牡3、友道)が真価を示す。前走のダービーは11着に敗れたものの、充実の夏を過ごしてパワーアップ。陣営が意識してきた菊花賞に向けて、まずは万全の状態で、父も制した前哨戦に挑む。

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ひと夏を越えたサトノグランツが秋は怖い存在となる。春は3連勝で京都新聞杯を制し、ダービーに臨むも11着。瞬発力勝負の展開が合わなかった。ノーザンファーム早来、しがらきで夏休みを過ごし、春の課題だった体の緩さは徐々に解消。大江助手は「馬体的な変化は大きくないが、乗った感触としてはしっかりバランスを取れるように、ドシッとしてきたところに成長を感じる」とうなずく。

もともと友道師は「距離があった方がいい」と話しており、陣営は以前から菊花賞を意識してきた。「ストライドがゆったりしていて、長い距離の方がいい。急がせる競馬がよくない。それにもともとの成長がゆっくりだったので、秋の方がパフォーマンスが上がると思っていた」(同助手)。想定していた成長曲線をたどっており、いい雰囲気でトライアルに臨めそうだ。

栗東では8月半ばからしっかり乗り込み、休み明けでも動ける状態にある。「もともと注文がつく馬じゃない。とても素直で調教もしやすい。ジョッキー(川田騎手)もこの馬のことをよく知ってくれている。本番に向けて勝ちを目指してやっていきたい」と意気込む。

父サトノダイヤモンドは16年に神戸新聞杯→菊花賞を連勝。ひと夏を越しての成長力で、春の雪辱を果たした。グランツは京都新聞杯で父にJRA重賞初勝利をプレゼント。秋はG1初勝利を贈れるか。父から譲り受けた高い能力、成長力を、まずは阪神の舞台で輝かせる。【下村琴葉】

◆友道厩舎の菊花賞 09年アンライバルド(15着)、アドマイヤメジャー(11着)が初出走。12年スカイディグニティは5番人気で2着。17年ポポカテペトルが13番人気で3着に入ると、18年はエタリオウが2着、ユーキャンスマイルが3着。13頭目の挑戦となった19年ワールドプレミアで念願の初制覇を果たした。ちなみに、神戸新聞杯は18年ワグネリアンで勝利。他に2着2回、3着2回。

◆ダービー11着馬 過去10年の神戸新聞杯に、サトノグランツと同じ前走ダービー11着馬は4頭出走。14年サウンズオブアースと21年レッドジェネシスが、それぞれ8、5番人気で2着に好走している。ちなみに、レッドジェネシスはグランツと同じ友道厩舎。