さらなる高みへ-。SNSなどで「はるお」の愛称で人気を集めるハルオーブ(牡6、武井)が、土曜小倉10R耶馬溪特別(2勝クラス、芝1200メートル、11日)でJRA2勝目を目指す。前走は中央27戦目にして待望の中央初勝利。11番人気での激走で全国のはるおファンを沸かせた。地方に転出していた時期があり、6歳でもまだ伸びしろは十分。小倉でも自慢の末脚を披露する。

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6月13日の阪神最終レース、最後の直線。ハルオーブが外から加速すると、黄色い声援が飛んだ。「はるお~! 頑張れ~!」。エールを追い風にして、鮮やかな差し切り勝ち。中央27戦目にして待望のJRA初勝利だった。現地では1勝クラスとは思えない歓声が上がり、Xでは「ハルオーブ」が日本のトレンド2位にまでなった。

人気のきっかけはSNS。「はるお」の名前で当歳の頃からかわいらしい姿が発信された。22年7月にデビューし、地方に移籍するまで2着7回、3着3回。負けても一生懸命に走る姿がファンの心を捉えた。地方で3勝を挙げ、中央に再転入。厩舎では「1200メートルで、はまれば勝ちそう」と力は評価されていた。

今回挑むのは2勝クラス。小倉遠征へ向けて、栗東に滞在して調整を行っている。出張馬房には1頭だけだが、調整は順調。武井師は「カイ食いやテンションなども変わりなくきている。いろんなところを経験しているから環境が変わってどうとかはない」と様子を伝える。

以前は右にもたれる癖があったが、ハミを替えるなどの工夫で矯正してきた。中間の追い切りにまたがった酒井騎手も好感触を得たようで、師は「『前回(2走前)よりバランスが良くなった』と言ってくれた。前走もそういう効果があったのかなと」と、6歳でも伸びしろは十分だ。

普段はおとなしいものの、他の馬を見て鳴く一面もあるそう。「小倉も悪いイメージはない。昇級戦でも頑張ってほしい」。地力でつかんだ勝利は飛躍へのステップ。“夏コク”を鋭い末脚で盛り上げる。【下村琴葉】