昨日の敵は今日の友?

本来は「昨日の友は今日の敵」が正解ですが、前出の“間違いことわざ”を言いたくなるようなシーンがありました。

1日のドバイ・メイダン競馬場。調教終わりで取材に対応する坂井瑠星騎手のもとへ向かうため、隣接するメイダンホテルに向かいました。ロビーへ向かうと坂井騎手の姿が。早速話を聞こうとすると「おー!」と坂井騎手が立ち上がりました。その先にはニュージーランド出身の名手で「ジェイ・マック」ことジェームズ・マクドナルド騎手がいました。笑顔でハイタッチをし、少々雑談タイム。最後は笑顔で肩組み、記念写真を撮りました。

「もう敵じゃないですからね」

坂井騎手は去り際にこう言いました。

1カ月半前の2月23日、2人はライバル同士としてサウジCに挑んでいました。坂井騎手はフォーエバーヤング、マクドナルド騎手は初のダート挑戦となる香港最強馬ロマンチックウォリアーがパートナー。1度抜けだした後者を、前者が直線で再び差し返す。後世に語り継がれる名勝負、と言って過言ではないでしょう。

舞台をドバイに替え、フォーエバーヤングは再びダートのドバイワールドC、ロマンチックウォリアーは本来の“居場所”である芝のドバイターフに出走します。2頭合わせて60億円以上稼ぐ日本、香港のスーパースターがどんな走りを見せるのか。僕自身、2年連続のドバイ出張は今年も見どころ満載。2日以降も全力取材に励みます。【桑原幹久】