連日、関東近郊の某屋外プールで最高齢監視員として働いていますが、そこでキッチンカーを出店している元気なオヤジがH氏(60代)。聞けば、前職は建築系の職人で、子供が自立したのを機に念願のキッチンカーを始めたとか。「子供に手がかからなくなったので、妻とも相談して、やりたかったことをやろうと。職人もそうだけど、キッチンカーもお客さんの喜ぶ顔が最大の魅力なんだよ。商売は何でも甘くはないけど最高に楽しいよ!」。
前職の職人技を生かし、自分で改造した軽バンのキッチンカーは約350万円。荷台のサイドを開くと、かき氷機やソフトクリームサーバー、チュロスなどの人気商品が並び、今夏から荷台後方に揚げ物スペースも増設(約50万円)。「ロングポテトが売れ筋でさ。時間はかかるけど、注文が入ってからポテトを揚げるのが俺のこだわり。だってサクサク、アツアツを食べてもらいたいじゃん。ただ冷房機を取っ払って機材を入れたから、キッチンカーの中が暑くてさ。なのに、これだけ汗をかいても、ちっともやせないんだ。この肉厚の腹回りを見てくれよ。がははは」。
随所に元職人のこだわりを見せるH氏。なるほどロングポテトは絶品だし、かき氷のシロップ(10種類)かけ放題なんてサービスも太っ腹で人気爆発。「稼ごうと思ったら(キッチンカーは)やらない方がいいかもしれないよ。運の良しあしもあるし、競争も激しい。実際、撤退した仲間も少なくないからね。まあ俺は毎日バカ話をしながら、お客さんの笑顔が見られればそれでいいんだよ」。
1個売って数百円の薄利でも、客の笑顔は金に換えられないというH氏。私もプール客の安全と笑顔を励みに、監視台からメガホンと笛をフル発動させようと思います。札幌メインのクイーンSは爆発力が売りのコガネノソラ。天候、客入りなど条件がそろえば爆売れするキッチンカーと同様、コガネノソラも折り合いさせつけば楽に突き抜けます!
追伸。雷雨に見舞われ、客入りがガラガラだった今週の某日、ベンチで1人たたずむH氏の背中には哀愁が漂っていました(笑い)。キッチンカー稼業も、ある意味ギャンブルですね。



