プリンスとの“シンデレラストーリー”が始まるかも-。
16日土曜の札幌9Rで、2歳オープンのコスモス賞(芝1800メートル)が行われます。過去にはゴールドシップ、ステルヴィオ、チアズグレイスといったのちのG1馬が勝利した一戦で、今年は道営3頭を含む9頭が登録。20年から6年連続で10頭割れの少頭数となります。
今年の特徴的は未勝利馬の数。道営の3頭をのぞいた中央馬6頭中4頭が該当します。過去を振り返ると、1800メートルで行われるようになった95年以降の29回で、未勝利馬の勝利は21年トーセンヴァンノ1頭のみ。超えるべき壁は当然高いですが、未知数な面が多い2歳戦とあり、決してノーチャンスではありません。
そこで注目した未勝利馬の1頭がシンデレラガール(牝、西園翔)。7月27日の新馬戦で逃げて、勝ち馬に0秒9差の4着でした。父は札幌記念を制したサングレーザー、母父はオルフェーヴルで洋芝適性を見込める血統です。
火曜朝、厩舎へうかがうと洗い場で気持ちよさそうな表情を浮かべていました。阿久井助手は「この時期の女の子らしい性格ですよ。前向きさがありますね」と顔をなでなで。「前走は押し出される形でしたが、気のいいところがあるので自分のペースで走ってくれてよかったと思います。デビュー前はきゃしゃで力感のない部分が目立ちましたけど、1回使って少し力強さが出てきましたね」と上積みを強調します。
鞍上は初陣に続いて斎藤新騎手の予定。斎藤騎手といえば整った顔立ちで、イケメンとして多くのファンから支持を受けています。阿久井助手は「シンデレラガールという名前は特徴的ですよね。今回も“プリンス”が乗ってくれるので、シンデレラとプリンスでアイドル的な人気が出てくれるとうれしいです」と活躍を願っていました。
初戦に続いて今回も強力な牡馬を含む相手とあり、好結果をつかむことは容易ではありません。それでも、絶対はないのが競馬の世界。現時点で人気はなさそうですが、初戦の経験を踏まえた上積みで、下馬評に反して結果を出せれば…。かわいらしい名を持つ牝馬の“逆転劇”に期待したいと思います。【桑原幹久】

