TBS系連続ドラマ、日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の第2話が19日、放送された。
第2話では競走馬が生活する美浦トレーニングセンター(トレセン)の調教風景、馬が過ごす厩舎の様子が映し出されている。厩舎では安藤政信演じる広中博調教師が厩舎のホワイトボードに調教メニューを書き込むシーン、調教中に馬の状態をスタッフに確認するシーンがあった。調教のシーンで登場した競馬の専門的な用語を日刊スポーツの競馬担当記者が解説する。
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『坂路2本。1本目70。2本目65。その後、ゲート』(広中調教師)
「これはトレセンの中にある坂路(はんろ)コースを2本駆け上がるメニューです。美浦トレセンにも関西の栗東トレセンにもそれぞれ坂路と呼ばれる、傾斜のきついトレーニングコースがあります。距離は800メートル。競馬関係者は4ハロン(1ハロン=約200メートル)、あるいは半マイル(1マイル=約1・6キロ)という呼び方をすることもあります。この800メートルを『1本目は70秒程度で上がりましょう、2本目は65秒程度で上がりましょう』というのが、広中調教師の言葉の意味です。それから『坂路を2本走った後にゲートの練習をしましょう』ということですね。厩舎スタッフの方たちは日々、馬に騎乗していて、1ハロン(200メートル)を何秒程度のペースで走ったのか、それがわかるような体内時計を持っている方たちがたくさんいます。もちろん、予定した時計より速いペースで走ってしまうことや遅いペースになってしまうこともあります。追い切りと呼ばれる強い調教を行う日はハロン11~14秒くらいの速いペースで馬を走らせています」。
『今日はトモの入りがあんまり良くないように見えるんだけど、乗った感じはどう?』(広中調教師)
「トモというのは馬の後肢周辺のことです。JRAのホームページの説明だと、『馬体を大きく2つに分けて前駆、後躯と呼ぶが、その後躯のうちの腰部、臀部(でんぶ)、後肢のこと』となっていますね。馬が速いスピードで走るときは後肢が地面を蹴った後、グッと前に出ます。このトモの筋肉の収縮の大きさ、可動域の大きさや力強さ、バランスが推進力につながります。馬の体調、調子を判断する上で大事なものはたくさんありますが、トモの状態の見極めも重要とされています。馬は1頭1頭、馬体の特徴が異なります。人間にも身体に左右差が生じることがあるように、馬もトモに左右差がある馬がいて、たとえば、右回りを走るのが得意な馬や左回りを走るのが得意な馬がいます。坂の上り下りの得意不得意が生じることもあります。広中調教師は騎乗者の意見も聞きながら、トモのケアや強化を考えようとしていることがうかがえます」

