定年で引退する根本康広調教師(70)が管理するサザンテイオー(牡3)が中山5Rで頭差の接戦を制した。

騎乗した弟子の長浜鴻緒騎手(20)は馬上で涙を流しながら、引き上げた。勝負服は「桃、黒鋸歯形」。根本師が騎手時代、87年のダービーを制したメリーナイスと同じデザインの勝負服だった。また、その当時に根本師が実際に履いていたブーツを長浜騎手がこのレースで着用していた。

根本師は「(丸山)元気、(野中)悠太郎、(藤田)菜七子にも履かせたんだけど合わなくてね。鴻緒だけ入った。革のブーツでもう作れないものだから(汚れないように)芝のレースで使ってくれと。最後に勝ってくれてうれしいです。最高です」と感無量だった。

長浜騎手も「今回初めて履きました。本当は(前走の)東京で決めるつもりだったんですが、その後歩様が怪しくて…。連闘で最初は使わない予定からこうなって、本当に勝ててよかったです」とかみしめた。

表彰式前には、勝負服姿で根本師が馬にまたがり、同馬を担当する長男康将助手とともに口取り写真に収まった。