キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2390メートル、25日=アスコット)に向け、日本馬マスカレードボール(牡4、手塚久)が22日、滞在するニューマーケットのロングヒルコース(ポリトラックの坂路)で最終追い切りを行った。同じレースに出走する日本馬、ヴェルテンベルク(牡6、宮本)と併せ、抜群の動きを見せている。

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主催者の公式ニュースは追い切り後の手塚貴久調教師(61)のコメントを紹介。手塚久師は通訳を介して、「マスカレードボールは3歳から4歳にかけて、精神面だけでなく肉体面でも大きく成長し、たくましくなりました。体格も一回り大きくなり、力強さも増しています。輸送は心配していましたが、すべて順調に進みました。馬はとてもハッピーに見えますし、調教も予想以上に順調です」と馬の状態を語っている。

また、キングジョージに挑戦することについては「キングジョージは英国でも最大級のレースの一つであり、ここに彼を連れてこられたことは夢のようです。彼にとって最善の準備を整えてきました。この舞台に関われることは名誉なことですし、結果を願いつつ、この経験を楽しみたいと思っています。このレースは、マスカレードボールにとってこれまでのキャリアで最も重要な一戦となります。ジャパンカップではカランダガンと頭差の勝負を演じましたが、他にも強力なライバルが多数いるので、警戒すべきは彼だけではありません。前回の対戦から、うちの馬がどれだけ成長しているかを見るのを楽しみにしています」と意気込みを語っている。

ルメール騎手がマスカレードボールについて、「日本競馬史に残る名馬になるポテンシャルを秘めている」とコメントしたことについて触れられると、手塚久師は「あのコメントは本当に嬉しかったですね。クリストフはイクイノックスをはじめ数々の名馬に騎乗してきた騎手ですから、彼からそう言ってもらえたことは光栄でした」と笑顔を見せた。

キングジョージが行われるアスコット競馬場、2400メートルという舞台については、「(社台ファームの)吉田照哉さんはアスコット競馬場が大好きで、昨年からこのレースへの挑戦を強く勧めてくれていました。私たちがマスカレードボールを欧州へ遠征させた主な目的は、凱旋門賞ではなく、キングジョージです。日本の競馬場は起伏がなく、平坦なコースがほとんどですが、アスコットはまったく異なる挑戦の場となります。特に(序盤の)下り坂の区間は難しいかもしれません。調教で下り坂を走る動きを再現するのは困難だからです。それでも、彼ならそれを克服してくれると期待しています。当初はマスカレードボールにとっては2000メートルがベストの距離だと考えていましたが、2400メートルの方が彼には合っているのではないかと思うようになりました」と語っている。