日曜新潟メイン・レパードS(G3、ダート1800メートル、9日)では、好調の波に乗る田山旺佑騎手(20=新谷)がショウナンバンライ(牡3、松下)で初タイトルを狙う。デビュー2年目の今年は、すでに昨年を大きく上回る34勝をマーク。7月20日に20歳の誕生日を迎えたばかりの若武者が、渾身(こんしん)のリードを披露する。

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思わぬチャンスをしっかりとものにした。田山騎手は2年目の今年、すでにJRA34勝。人気馬を勝ち切らせるのはもちろん、穴馬を馬券内にリードする場面も目立つ。今年は新人騎手が不在。「焦りも少なくなった。チャレンジできる期間が増えたし、見てもらえる機会も増えた」。じっくり自分自身と向き合った。

ひたむきな努力が結果につながってきた。1年目の昨年から若手騎手が集まりやすいローカルではなく、京都や阪神など本場で騎乗することを心がけた。「ローカルだと馬群がばらけて、まっすぐ走っていても進路が開くことが多い。本場で馬群をさばくことが決まった経験というのが、今につながっているように思う」。トップジョッキーたちとしのぎを削りながら、技術を磨いてきた。

幼少期から励んできた空手も好作用を及ぼす。「メンタルの切り替えというところでは生きている。基礎体力も空手で身についた分があるので、夏でもバテることが少ない」と笑顔。誠実な受け答えも、空手で培った礼儀作法が根付いているからだろう。

先月20日は20歳の誕生日。同期からはビールをプレゼントされたそうだ。「成人して自由度は高くなったと思う。父からは『自由の裏には責任がある』とずっと言われていた。ジョッキーとして上に行きたいと思っているので、それに値した行動をしていきたい」。大きなタイトルをつかむ未来を思い描き、あらためて気を引き締めた。

今週末はダートで底を見せていないショウナンバンライといざ重賞初勝利へ。「新潟は前残りの展開が多いので、先行力があるのは向くと思う。力はある」。勢いある人馬が夏の3歳砂王を目指す。【下村琴葉】

◆田山旺佑(たやま・おうすけ)2006年(平18)7月20日生まれ、兵庫県出身。幼少期は空手を習う。25年3月に栗東・新谷厩舎から騎手デビュー。同9日にJRA初勝利。2年目の今年は6日時点でJRA34勝と、ルーキーイヤーの同16勝から大きく勝ち星を伸ばしている。7月5日の北九州記念では9番人気ジェニファーを2着に導く好リード。162・5センチ、47・8キロ。