2018年平昌五輪銀メダルでショートプログラム(SP)3位発進の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が、2018年平昌五輪の銀メダルに続く、2大会連続の表彰台となる銅メダルをつかんだ。

「ボレロ」の曲が流れる中、冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーをきれいに着氷し、勢いに乗った。フリーで187・10点で滑り終え、合計で293・00点。演技終了時点で羽生結弦の合計283・21点を上回り、残り2人を残してトップに立った。続く鍵山優真、ネーサンチェンに抜かれたものの、堂々の銅メダルとなった。

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宇野が世界トップを争う立ち位置に戻ってきた。今季のグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯優勝から一夜明けた21年11月、このように力を込めた。

「自分の立ち位置が1位を争い続ける選手になったことがない。ちゃんとトップを争う選手になりたい」

平昌からの4年間は、激しい浮き沈みがあった。19~20年シーズン、幼少期から指導を受けた樋口美穂子、山田満知子両コーチから“卒業”。夏にはロシアへ短期合宿に向かい、シーズンはコーチをつけることなく臨んだ。だが、グランプリ(GP)シリーズ初戦となったフランス杯で8位。シリーズ2戦上位6人が進み、そこまで4年連続で表彰台に上がっていたGPファイナルには、舞台に立つことすらかなわなかった。

世界トップを争うネーサン・チェン(米国)、羽生結弦(ANA)らとの距離は、いつの間にか遠くなった。それでもステファン・ランビエル・コーチと結び付き、12月の全日本選手権は当時ジュニアで高1だった鍵山優真(オリエンタルバイオ/星槎)が3位に食い込んだ。「『僕も一緒になってうまくなっていきたい』と思っている。『追われる』という見方をするかもしれないけれど、僕もまだ22(歳)。一緒に上を目指して成長していきたい」と後輩の存在に発奮した。

2日前のSP後、上位3人の記者会見で言った。

「ネーサンっていう存在がいたからこそ『僕もいつか、同じ立場で戦える存在になりたい』と思いました。そして『このままでは優真くんに置いてかれてしまう』。そういった焦りもあったので、今、こうして僕がここに立っていられる」

スケート人生は続く。今、できる全てを、北京のリンクに刻んだ。