18年平昌五輪銅で2大会連続メダルを目指す日本代表のロコ・ソラーレ(日本)が8-7の大逆転でデンマークを下した。藤沢五月の最終ショットのダブルテイクアウトが決まり3点を奪い勝利、通算2勝1敗とした。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロコ・ソラーレ | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 8 |
デンマーク | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 7 |
カーリング女子1次リーグ勝敗表
順 | 国名 | 勝 | 敗 | スイ | 米国 | 日本 | 韓国 | スウ | カナ | デン | 英国 | 中国 | RO |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | スイ | 3 | 0 | - | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
1 | 米国 | 3 | 0 | - | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
3 | 日本 | 2 | 1 | - | ● | 〇 | 〇 | ||||||
3 | 韓国 | 2 | 1 | - | ● | 〇 | 〇 | ||||||
3 | スウ | 2 | 1 | 〇 | - | 〇 | ● | ||||||
6 | カナ | 1 | 2 | ● | 〇 | ● | - | ||||||
6 | デン | 1 | 2 | ● | ● | - | 〇 | ||||||
6 | 英国 | 1 | 2 | ● | ● | 〇 | - | ||||||
9 | 中国 | 0 | 3 | ● | ● | ● | - | ||||||
9 | RO | 0 | 3 | ● | ● | ● | - |
12日、午前終了時点
◆試合経過
第1エンド(後攻はデンマーク)
ともに1勝1敗で迎えた第3戦。日本は不利な先攻で開始。互いにハウスに置かれた石を弾いてステイさせながら、曲がり幅など氷の感触を確かめる。最後はデンマークが石を打ち出し、ブランクエンドに。0-0。
第2エンド(後攻はデンマーク)
日本が1、2。デンマークは日本のガードストーンでダブルテイクアウトが狙えず、最後のショットは日本のNO1を出し、NO2が残った。日本が1点スチールに成功。
第3エンド(後攻はデンマーク)
吉田知が2投目で自軍のNO1を動かしてしまうミス。相手がNO1、2、3を確保するピンチになる。藤沢が1投目でダブルテークアウトに成功。しかし劣勢は変わらず、2投目でも難しいダブルテークアウトを狙ったが、はじき出した石は1個止まり。デンマークが最後の石をハウス中央にドローして2点。
第4エンド(後攻は日本)
ハウスに石がたまる展開。デンマークは最後の石で日本のNO1を押し出した。藤沢は最後の石で、両軍の石が縦に4個並ぶ中で、2点を狙ってデンマークのNO2だけを少し押す繊細なショットを選択。スイープにも助けられて、見事に相手の石だけを外に押し出し、NO1、2を確保。日本は2点を獲得した。
第5エンド(後攻はデンマーク)
セカンドまでのセットアップで、日本は劣勢。吉田知が1投目でダブルテークアウトに成功も、デンマークも正確なショットでチャンスを継続。藤沢のラストショットは、ダブルテークアウトか、2点覚悟で石を1個出すかの選択。ダブルテークアウトは失敗した際に3失点のリスクがあるため、確実に相手のNO1だけを出した。デンマークは最後の石で日本のNO1を出して、2点を獲得。日本は1点ビハインドで前半を終えた。
■■■■ハーフタイム■■■■
【もぐもぐタイム】藤沢はゼリー飲料を口にして栄養を補給。
第6エンド(後攻は日本)
藤沢は1投目で相手の石を押してNO1を確保。デンマークのラストショットはドローがわずかに長く、NO2止まり。藤沢はハウス中央にドローを決めれば、2点のチャンスだった。しかし最後の石はわずかに寄り切らずに1点止まり。4-4の同点となった。
第7エンド(後攻はデンマーク)
ハウスの中に石がたまる展開。デンマークがNO1、日本がNO2、3の形で、藤沢が2投でダブルテークアウトを狙う。成功すれば、複数点スチールのチャンスだったが、出した石は1個止まり。相手のNO1は出せなかった。デンマークは最後の石で、狭いコースを通してNO2の位置にピタリ。デンマークが2点を獲得した。
第8エンド(後攻は日本)
再びハウスに石がたまる展開となった。デンマークはNO1、3、日本はNO2、4、5をもつ形。スチールされるピンチの中で、藤沢が最後の石を投げた。相手の石を壁として、投げた石を中央へ。相手のNO1を動かして、自軍のNO1を取り返した。日本が1点を獲得した。
第9エンド(後攻はデンマーク)
第8Eとうってかわって、石がたまらないクリーンな展開。藤沢は最後の石で相手のNO1を動かしてNO1をキープ。しかしガードの石はなし。デンマークはラストショットで、日本のNO1をはじいて、1点を獲得。日本は2点ビハインドで最終の第10Eに入った。
第10エンド(後攻は日本)
日本は2点ビハインドを追って、後攻で最終Eを迎えた。吉田夕の2投目はフリーガードゾーンまで石が届かず、投球が無効になる痛恨のミス。しかし粘り強くチャンスをまった。そして藤沢のラストショットでダブルテークアウトを成功させれば、3点獲得のチャンスを作った。藤沢は最後の石で、理想通りのスーパーショット。相手の石を2個はじき出して、一挙3点。最後の最後でビッグエンドをつくって、8-7で逆転勝ちした。
ロコ・ソラーレのメンバー
1次リーグの日程
競技説明
ショット解説
◆カーリング大会形式 出場は10チーム。総当たりの1次リーグを行って、上位4チームまでが準決勝に進出する。 同リーグの勝敗で並んだ場合は、当該チーム間の勝敗数などで決める。準決勝の敗退チームは3位決定戦を行う。準決勝は18日、3位決定戦は19日、決勝は20日。18年平昌五輪ではロコ・ソラーレが日本勢初の銅メダルを獲得している。