ボッチャ界のエースがリオ大会の戦闘モードに入った。
リオデジャネイロ・パラリンピックに出場するボッチャ日本代表が7日、都内で合宿を行い、エースの広瀬隆喜(32=市原ボッチャクラブ)が“リオ仕様”の電動車いすを初披露した。
赤のフレームに白のホイールの日の丸カラーで、ハンドリムは金色と“リオ仕様”の車いすで参加。ミニゲームでは刺すような鋭いまなざしで目標球を見つめ、投じたボールは目標球の横でピタリと止まる“神業”を連発した。広瀬は「リオ大会に向けて順調です。目標である金メダルをイメージして車いすも新調しました。本番まで1カ月と迫り、気持ちが引き締まる思いでいっぱいです」と言葉に力を込めた。
新調した電動車いすの総額は50~60万円で国などの援助もあり、一部自己負担したという。ハンドリムは使用すると剥げるため、3日前に金色にした。広瀬は08年北京大会、12年ロンドン大会(7位)に続き、3度目の出場。リオ五輪の競泳男子400メートル個人メドレーで日本勢金メダル1号となった萩野公介(21=東洋大)にも刺激を受けた。「僕たちは障がいがあるため、周りには多くの支えてくれてる方がいる。首に金メダルをかけて、良い報告をすることが1番の恩返しだと思う。絶対に(萩野に)続きたい」。
日本代表は今年6月のポルトガルワールドオープンで優勝した。広瀬と杉村英孝(34)の両エースを中心とした戦術で、村上光輝ヘッドコーチ(42)は「メダルが狙えるメンバーで、間違いなく史上最強のチーム」と自負する。「それぐらい選手の個の力も伸びており、本番が楽しみです」と初のメダル獲得へ自信を見せた。
ボッチャはイタリア語で「ボール」を意味し、欧州で考案されたカーリングに似たスポーツ。手足に重い障がいのある人向けの競技で、目標球に向かって、持ち球を互いに6球ずつ投げ、いかに目標球に近づけるかを競う。


