パリオリンピック(五輪)アーチェリー男子で、同競技日本勢初の金メダルを目指す古川高晴(39=近大職)が、原点の記憶を胸に、6度目の大舞台に立つ。五輪出場は、近大在学中だった04年アテネ大会から6大会連続。12年ロンドン大会で個人銀メダル、21年東京大会では個人&団体で銅メダルを獲得した。

五輪メダリスト古川の存在は、今回のアーチェリー日本代表チームに安心感をもたらしている。男女メンバー4人のうち、古川を除く3人はいずれも五輪初出場。年齢も、中西絢哉と野田紗月が24歳、斉藤史弥が19歳と若い。

近大時代にともに練習し、男子団体でチームを組む中西は「経験豊富な先輩。古川さんの安定感は団体で安心材料になるし、チームメートとして心強い」と、五輪の舞台を5度経験しているベテランに、絶対的な信頼を置く。

男子だけでなく、女子代表の野田にとっても心の支え。「オリンピックでのメダル経験もある。安心してついて行けます」と明かす。人柄に加え、「トップで活躍している方と一緒に練習できるのは成長につながる」と、その技術を学ぶため、23年の近大卒業後も大先輩が拠点を置く母校で練習を続ける。先頭を走り続けてきた古川の背中が、男女ともにパリでの躍進への大きな推進力となる。