【パリ=木下淳】まさかの2回戦敗退で2連覇の夢がついえた21年東京五輪の金メダリスト阿部詩(24=パーク24)が、衝撃の敗戦から約4時間後、取材に応じた。

直後は「今すぐ取材を受けられる状態ではありません」と説明されていたが、取材エリアに姿を見せ「本当に悔しいというひとことです。オリンピックという舞台で勝てなかった私が弱い。すごく強くて、相手が上回っていた」と振り返った。

詩は世界ランキング1位の第1シード、ディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に一本負け。準々決勝に進めなかったため、敗者復活戦に回れずメダルなしが確定した。

試合後に流した涙について問われると「この五輪という大会に、いろんな思いを持って、すべてをかけて、この1日のためにやってきた。負けた瞬間は、冷静に自分を保つことが出来なかった」。それでも会場の観衆から送られた「うたコール」には「私は聞こえていた。本当に温かい応援を感じることが出来た」と感謝した。

今後については「そうですね。今は…。落ち着いてから考えます」と言及は避けた。

男子66キロ級の兄一二三(26=パーク24)が初戦の2回戦を迎える前に、日本史上初となる「きょうだい2連覇」が消滅する事態となっていた。