【パリ=松本航】初出場で東洋大1年の松下知之(18)が、日本競泳陣今大会初の表彰台となる銀メダルをつかんだ。

自己ベスト4分8秒62を記録。4分2秒95の五輪新記録で金メダルをつかんだ地元フランスのレオン・マルシャン(22)に続き「生まれて初めて、この多くの観客の中で泳げました。人生で一番緊張しましたし、最高のパフォーマンスが出せました」とかみしめた。

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平井伯昌コーチの首に銀メダルがかかった。表彰式を終えた松下から感謝を伝えられ「大体予想していた通りですけれど“持っている”感じがした。褒めてあげたいと思う」とほほ笑んだ。

北島康介氏が平泳ぎで2冠した04年アテネ大会から20年。5大会連続でメダリストを生んでいた名コーチの戦略が光った。5月中旬から日本に戻らず、欧州での高地合宿や大会で強化。高地で培った効果を日本代表全体での事前合宿に生かし「(同日の)2回目(決勝)で力を出さないといけない」。レース5日前まで高い強度で刺激を入れた。

ずばぬけたマルシャンは度外視。2~4位が混戦と予想し「4分8秒であれば(メダルを)取れると思っていた」と設定した。最低3分11秒台と考えた300メートル時点で3分11秒56。「フリー(自由形)は並べば強い。代表選考会とマルシャンの泳ぐパリ五輪。ステージが違いすぎる中で上げてきたのは立派」と評した。

18歳の銀メダリスト誕生は、日本競泳界にも活力を生む。「初出場の若い選手がメダルを取れた。次の4年間を考えると『これからだ』という選手が取れたことは、日本水泳界にもプラスだと思います」。4位とは0秒23差。激闘を制した価値は大きい。