世界ランキング2位の日本が、同11位ドイツとの五輪初戦でフルセットの末、敗れた。元日本代表主将で、Vリーグ・サントリー監督の監督を務めた山村宏太氏(43)が、敗因をひもといた。

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オープニングマッチにふさわしい好ゲームだったが、日本は勝ちきることができなかった。敗因の1つは立ち上がり。第1セットからミスが目立った。このセットだけでスパイクミスや被ブロック、相手のサービスエースで11失点。いつもだったらここまでやられることはなかったが、今年のネーションズリーグで対戦のなかった相手エース、グロゼルのサーブや強打への対応が遅れ、出ばなをくじかれる形になってしまった。

また、今日はセッターの関田選手とスパイカーのコンビの精度が低かった。今まで崩れるところを見たことがなかったので驚いたが、チーム全体として最後まで修正することができなかった。試合中に頭上でワイヤカメラが頻繁に動いていたが、練習とは違った環境も1つ影響を与えたのかも知れない。(セットカウント2-1の)第4セット最終盤も、石川選手に被ブロックやスパイクアウトが出た。普段ならあそこで決めるのが彼であり、いつもの日本だろう。

本当に手痛い1敗となった。しかし、逆に状態が良くないのに、ここまでの試合ができたことを強みに思うことが大切。残り2試合は勝つしかないが、今の日本は逆境をはね返す強さを持っている。チームも五輪初戦にもかかわらず、随所でとてもいい笑顔が見受けられた。サーブでも攻めきれなかった石川選手だが、彼の対応力は群を抜いているので心配はないと思う。ここからいかに巻き返していけるか、日本の真の強さが試される。次戦、どんな試合を見せてくれるか楽しみだ。

◆山村宏太(やまむら・こうた)1980年(昭55)10月20日生まれ、東京・東村山市出身。205センチの長身ミドルブロッカーとして筑波大時代から日本代表で活躍。卒業後はVリーグサントリー入りし、08年北京五輪出場。13年は日本代表主将を務めた。17年に現役引退し、20年にサントリー監督に就任。4季連続で決勝に進出し3度優勝。23年のアジアクラブ選手権では日本クラブ史上初制覇、同年の世界クラブ選手権で銅メダルを獲得。24年に勇退。