<競技総括>

 今大会は前回のメダル数には届かなかったが、前回ゼロだった金メダルを2個獲得した。近年は北島康介頼みだったが、今回は複数の金メダル候補がいて、その中で萩野と金藤が世界の頂点に立った。日本のトップレベルの層の厚さを示した。

 課題はある。金、銀、銅メダルを獲得した萩野だが、後半にかけて勢いにかげりが見えた。それは女子100メートルバタフライで日本記録3連発した16歳池江もそうだった。原因を究明し、大会8日間でコンディションを維持する方法を探らなければならない。

 池江の躍進も今大会の話題の1つだが、世界はさらにその上をいく。同年齢のオレクシアク(カナダ)は池江が6位だった女子100メートルバタフライで銀メダル、準決勝で敗れた100メートル自由形で金メダルを獲得した。4年後は地元開催とはいえ、金メダルは簡単ではない。(84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪出場)