リオデジャネイロ五輪女子ダブルスで、日本バドミントン界初の金メダルを獲得した高橋礼華(26)と松友美佐紀(24=ともに日本ユニシス)の「タカマツ」ペアが24日、凱旋(がいせん)帰国した。約700人のファンが待つ羽田空港到着ロビーに高橋、松友2人が姿を現すと、ひときわ大きい歓声とともに「ニッポン」コールが自然発生。400メートルリレー銀メダルのケンブリッジら4人のメンバーと同等の人気ぶりだった。

 このバドミントンフィーバーを逃すまいと、関係者は早くも動きだしている。五輪後最初の大きな世界大会で、日本選手の凱旋試合となる来月、東京で行われるスーパーシリーズ、ヨネックス・オープン・ジャパン(9月20~25日、東京体育館)の最終日に、「タカマツ」や女子シングルス銅メダルの奥原希望(21=日本ユニシス)ら五輪代表9人の祝勝会&報告会を行うことが決まった。また、期間中にメダルの展示スペースを設けることも検討されている。いずれもロンドン五輪女子ダブルスで藤井、垣岩組が銀メダルを獲得した直後の大会でもやらなかった初の試み。日本協会も大会関係者も「タカマツ」の顔で新たなファン層の獲得と集客増を狙っている。

 同大会には決勝で戦ったデンマークペアもエントリーしており、激戦を再び日本で見られる可能性もある。この日のメダリスト会見で「みなさんの応援のおかげで、最後まであきらめずに戦い抜くことができました。これからもよろしくお願いします」とあいさつした松友。決勝直後に「もっと強くなりたい」と宣言した通り、9月の東京でさらに強い「タカマツ」の姿を日本のファンに見せてくれるはずだ。【高場泉穂】