東京オリンピック(五輪)で日本陸上界初の5大会連続出場が懸かる福士加代子(38=ワコール)が第1関門を突破した。

25日、ヤンマースタジアム長居で行われた関西実業団選手権女子1万メートルに出場。3月の名古屋ウィメンズマラソンは途中棄権し、同種目の出場権を逃して以来のレースだった。32分17秒65の3位で日本選手権(12月、大阪)の参加標準記録(32分25秒00)を突破し「イエ~イ!」と絶叫した。

5000メートルを超えた中盤で「これは死ぬしかない」と先頭に立ち、引き離されても粘るレースに「どえらいきつい」と苦笑い。日本選手権では五輪参加標準記録(31分25秒00)を突破し、優勝で五輪に内定する。38歳は「(結果的に)なかったらない。やるだけ、やるだけ!」と諦めない。