陸上の日本選手権長距離種目で、東京オリンピック(五輪)の代表に決まった3選手がレースから一夜明けた5日、大阪市内で会見した。

新型コロナウイルスのワクチンに関して、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、入手可能となった場合、強制はしないものの、五輪参加者には可能な限り接種するよう呼び掛けている。

その受け止めを問われ、女子1万メートル代表の新谷仁美(32=積水化学)は「あくまでも個人的な意見なのですが、受けたくありません」ときっぱり。懸念するのは副作用。「私たちアスリートは体調管理を大事にしている。薬を打つことで、副作用が(100%)ないことは絶対にないと思います。ならば、今の対策をしっかりして上で臨みたい」と言った。

また、女子5000メートルで代表となった田中希実(21=豊田自動織機TC)は「まずはアスリートとしては体調を管理していくことが大事」と話した。

男子1万メートル代表に決まった相沢晃(旭化成)は「自分はワクチンとか医療の専門家ではない。しっかり専門家の話を聞いて、今後どうするか決めていきたい」と述べた。