フェンシング日本代表が2日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で練習を再開した。

2、3月は東京オリンピック(五輪)代表選考レースの佳境となる海外遠征が続き、その最中に新型コロナウイルスの感染拡大で緊急帰国。3月中旬以降は自宅待機となっていたため、同所での全体活動は約4カ月ぶりとなった。

緊急事態宣言の解除に伴うトレーニング再開の初日はサーブル男女8人ずつ、フルーレ女子6人、エペ男女3人ずつの計28人が時間帯を分けて参加。感染症予防の指針に基づいて距離を保ち、フットワークや的を突く動きを開始。防具、対人練習なしで状態を確かめた。

16年リオデジャネイロ五輪代表の男子サーブル徳南堅太(32=デロイトトーマツ)は、日本協会を通じて以下の通り練習再開の心境を談話に込めた。

「久しぶりのフェンシング場での練習を終えて、懐かしさとうれしさが同時に込み上げてきました。そして『やっぱりここだな』と感じました。高校からフェンシングを始め、大学、社会人と競技を続けてきましたが、こんなに長い期間、剣を持たなかったのは初めてです。2月、3月は海外遠征中だったこともあり、約4カ月ぶりのフェンシングの練習でした。と言っても、まだ実戦練習ではなく、ソーシャルディスタンスを保ちながらのフットワークやサーキットトレーニングで1時間程度、汗を流しました。思いっ切り動きたい。という気持ちは過充電されているので、けがには十分に気をつけ、時間をかけながら感覚を取り戻していきたいと思います」