全日本柔道連盟の中里壮也専務理事が28日、全日本選抜体重別(4月4、5日・福岡)の通常開催は不可能との見通しを示した。同専務理事は、この日の常務理事会後に高校選手権(3月21日~・前橋市)など3月の全3大会中止を公表。選抜体重別についても「通常開催は無理、無観客試合か中止になるだろう。中止の場合は、別に代表選考試合を行う」と話した。

同連盟はこの日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて対策委員会を新設。選抜体重別について「1週間、様子をみたい」と3月6日の同委員会で話し合うことを明かした。無観客でも「できればやりたい」とは言うものの「競技の性格上、濃厚接触になる」のも事実。状況は日々変わる上に、共催者や後援者の意向もある。東京五輪残り1枠の男子66キロ級。新旧世界王者の丸山城志郎と阿部一二三の注目の一戦は、無観客か「ワンマッチ」になる。