ドイツベルリンで行われた、自転車トラック世界選手権の女子オムニアムで金メダルを獲得した梶原悠未(22=筑波大)が3日、成田空港に帰国した。

日本女子初の世界選手権覇者は、身長155センチと小柄でも、勝負どころで爆発的なスピードを繰り出し、外国人のパワーを封じ込んできた。

その様子を、中距離ナショナルチームのクレイグ・グリフィン・ヘッドコーチが帰国後の会見で「ポケットロケット」と称した。

アメリカ、カナダのナショナルコーチを歴任し、その手腕に定評がある同コーチ。金メダル獲得には驚き、喜んだ。オムニアムは1日に中距離を4種目こなす。体力や集中力、戦術がものをいう。

梶原は今季のワールドカップ(W杯)で2度金メダルを獲得したが、強豪が集う世界選手権は真価が問われる場だった。

同コーチは「メダルを狙ってはいたが、期待を上回る結果。うれしい」と目を丸くした。そして、「4種目、ひとつひとつで確実にミスを少なくしていた。スキルとマインド、すばらしい」と褒めちぎった。

8月上旬に始まる東京オリンピック(五輪)まであと5カ月あまり。梶原は国内外の大会への出場や、日ごろ拠点にする地元の埼玉と伊豆、筑波での練習で五輪本番を迎えるプランを明かしている。

コーチは「伸びしろは、いっぱいある。持ち味のパワーとスピードを強化し、技術力をもっとつけたい」と五輪の金メダル獲得へ自信をのぞかせ、課題を洗い直している。【野島成浩】