オムニアム世界女王・梶原悠未、笑顔で金メダル宣言

日本自転車連盟は4日、オンライン会見を開き、来年に延期された東京オリンピック(五輪)の自転車トラック日本代表男女6人を発表した。今年2月の世界選手権女子オムニアムで、日本女子史上初の金メダルを獲得した梶原悠未(23=筑波大大学院)が、五輪代表に初選出。男子短距離では、競輪界のエース脇本雄太(31=日本競輪選手会)が、2大会連続で代表入りした。

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日本が誇る世界女王は、終始自信に満ちた表情で会見に臨んだ。初の五輪代表となる梶原は「オムニアムで必ず金メダルを獲得するために、有言実行を胸に、頑張りたい」と、笑顔で金メダル宣言した。

今年2月、世界選手権で日本女子初の金メダルを獲得。中距離4種目を1日で戦い抜くスタミナとスピードを武器に、第3種目での落車の不利もはねのけた。だが、新型コロナウイルスの影響で五輪開催が1年延期に。代表発表も当初の5月1日の予定が延期されていた。それでも「強くなるための時間ができた。1年前に代表を発表してもらって感謝している。残り1年、代表の自覚と誇りを胸に準備したい」とあくまで前向きに語った。

筑波大卒業論文にレースの“必勝法”を提出した女王は、非常事態宣言中にも戦術研究に余念がなかった。今月1日まで国際自転車連合(UCI)の大会がすべて中止となっても「自分で大会を設定」し、実戦を意識した練習で集中力を維持。「チャンピオンになって、一層高いモチベーションで打ち込めるようになった」と胸を張った。

中距離担当のグリフィン・ヘッドコーチも「オールラウンドに日々成長している。オムニアムでは金メダルに最も近い」と太鼓判を押す。「必ず金メダルを獲得して、多くの人に夢や希望、感動を与えられるように」。梶原の世界一への揺るぎない自信は、未知のウイルスにも決して屈しない。【山本幸史】

○…脇本が16年リオデジャネイロ五輪に続き、2大会連続で代表入りした。今年の世界選手権ケイリンは銀メダルを獲得し、UCIランキングは4位。日本発祥の同種目初の金メダルに向け「リオ五輪でもケイリンに出させてもらったが、情けない成績(13位)だった。東京五輪では必ず金メダルを取ってアピールしたい」と意気込みを語った。

新田祐大 金メダル獲得しか目指していない。目指すところはてっぺん。全力で頑張る。

橋本英也 非常に光栄。3種目で3位以内に入り、最後のポイントレースで金メダルを目指す。

小林優香 五輪でメダルを獲得するためにバレーから転向した。目標達成するために、トレーニングに尽力したい。

中村妃智 夢舞台のチケットが手に入ったので、日本中が盛り上がる一翼を担いたい。

◆オムニアム 1日でスクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの中距離4種目を戦い、合計ポイントで争う。途中棄権の場合は次の種目に進めないが、落車をしても審判がレースを中断すれば復帰が認められる。12年ロンドン五輪から正式種目となった。

◆梶原悠未(かじはら・ゆうみ)1997年4月10日生まれ、埼玉県出身。筑波大大学院在学中。中学までは競泳選手。筑波大坂戸高で自転車競技を始め、17年W杯第3戦(カナダ・ミルトン)で、自転車女子史上初の金メダル。今季W杯第3戦(香港)第4戦(ニュージーランド)で連覇。今年2月世界選手権(ドイツ・ベルリン)オムニアムで日本自転車女子初の世界王者に。155センチ、56キロ。血液型O。家族は両親と弟。