自転車トラック種目の東京五輪代表内定選手の激励会が8日、本番会場となる伊豆市・伊豆ベロドロームで開催された。男子の新田祐大(34=日本競輪選手会)や脇本雄太(31=日本競輪選手会)、女子の梶原悠未(23=筑波大大学院)らが出席。来年に延期された本番へ決意を新たにした。

主催者の県を代表して、川勝平太知事(71)が選手を激励した。「『ALL FOR 選手』で応援したい。1年間精進を怠ることなく、けがをされることなく、(競技開始日の)来年8月2日から最高の姿を見せてくださるよう心から願っています」。伊豆を拠点に練習を続ける同代表メンバーも、熱い応援に改めて決意表明。脇本は「伊豆は住みやすく、ベロドロームもある。この良い環境をプラスにして、しっかりやっていきたい」と誓った。

トラックを含めロード、マウンテンバイクと県東部で開催される自転車競技を盛り上げるべく、今回のイベントは行われた。伊豆地域の首長をはじめ、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)、橋本聖子五輪相(55)も出席した。川勝知事は「県の自転車文化が1つ1つ確実に築かれていると実感する1日だった」と、笑顔で振り返った。【前田和哉】