21年に延期となった東京オリンピック(五輪)代表で金メダルを目指す中村輪夢(りむ、18=ウイングアーク1st)が、大会2連覇を飾った。

新型コロナウイルスの影響で実戦は約7カ月ぶり。五輪代表決定後の初戦で頂点に立ち「自分の思い通りの走りで優勝できた。東京でも思い通りの走りをして1位をとりたい」とあらためて金メダルを意識した。

1本目は「8割でいった」と87・00点を記録。2本目に臨む前に優勝が確定すると、今度は攻めた。いきなり空中で自らが横に2回転しながら、車体を1回転させる大技「720テールウィップ」を実戦初成功。上限100人に設定された観衆の視線をくぎ付けにし、90・66点をマークした。

今回の演技は「(国際大会に照らし合わせても)そこそこいいところにいける。でも、自信をもって『1位』と言えるぐらいにしたい」と自己評価。今後の予定など不透明な点が多いが「自分としては今日は80点ぐらい。世界にはもっとすごい人がいっぱいいる。まだまだ練習しないといけない」と慢心はない。京都の専用パークで力を磨く18歳は、貪欲に高みを目指す。【松本航】