東京オリンピック(五輪)競泳女子代表で日大に在学する池江璃花子(20=ルネサンス)が16日、東京・千代田区の日本大学会館を訪れ、五輪代表に内定したことを報告した。

田中英寿理事長、加藤直人学長からねぎらいの言葉をかけられた池江は「皆さんのご声援、本当にありがとうございました。5人は日大現役として東京五輪に選出されました。仲間とのきずなや活力で夢をかなえました」と、お礼の言葉を述べた。

同じく日大から五輪代表に内定した本多灯(19)小堀倭加(20)長谷川涼香(21)関海哉(21)とともに「仲間とともに夢をかなえよう!」「行くぞ日大!」と大きな声で健闘を誓っていた。田中理事長は「(五輪開催まで)100日を切ったこれからは、それぞれの体調管理や調子を上げていくのが大変な作業だと思う。メダルに近づけるよう頑張ると思いますが、自己最高を目指してほしい」と声をかけていた。

池江は五輪に向けて「母国開催で5年前とは立場も違うし、違った環境で行う五輪です。心強い日大の仲間がいるので支え合って頑張りたい」と決意を述べた。また、日大生に向けて「なかなか学校には行けませんが、見かけたら声をかけてもらえるとうれしい」と、さらなる応援を期待するメッセージを送った。

池江は10日までの日本選手権で、バタフライ、自由形とも50メートル、100メートルと4冠を獲得し、東京五輪の400メートルリレー、同メドレーリレーの代表選手に内定した。2019年2月に白血病を公表。同12月に退院して当初は24年パリ五輪を目標にしていたが、見事に東京五輪の切符を手にした。