女子レーサーの魅力を伝える「ビューティフル・ボートレース」。今回は吉田彩乃(21=静岡)を紹介します。デビューからもうすぐ、まる2年。昨年12月の初勝利をきっかけとして、舟券に貢献する回数が増えてきました。オフの日はトレーニングジムを営む父と二人三脚でレーサーとしてのスキルアップに取り組み中。その成果が着々と表れつつあります。


これからの成長に期待したい吉田彩乃
これからの成長に期待したい吉田彩乃

-ボートレースを知ったきっかけは

吉田彩乃(以下吉田) 父がボートレース好きで、中学生のときに、浜名湖ボートへ連れて行ってもらったことです。もともと、父から「ボートレーサーは稼げるよ」と聞かされてましたし、実際にレースを見て「かっこいいな」と魅力に引き込まれました。

-学生時代の運動歴は

吉田 小学校から高校までバスケットをやっていました。ポジションはフォワードです。-子供の頃は、どんな職業に就きたいと思っていた

吉田 特になかったですね。本当、レースを見たことで、運命が決まったって感じです。試験は一発で合格して、ボートレーサー養成所に入りました。

-養成所時代の思い出は

吉田 訓練は厳しかったけど、途中で辞めたいとかはなかったです。ただ(養成期間の)1年がものすごく長く感じました。


常滑へ向かう前に、1期後輩の川井萌ちゃん(右)と
常滑へ向かう前に、1期後輩の川井萌ちゃん(右)と

-デビューしてこれまでを振り返って

吉田 いろんな先輩方と接して痛感したのは、自分の小ささ。まだまだレーサーとしては未熟だなって。気持ちの持ちようとかで、学ぶことが多いです。

-昨年12月の常滑でデビュー初勝利を挙げた

吉田 本当にうれしかった。ひとつ勝つまでが長かったし、ようやくレーサーとしてのスタートラインに立てた感じがしました。


インパクトのあるポスターの前で思わずポーズ
インパクトのあるポスターの前で思わずポーズ

-オフの日は何をしてる

吉田 家で漫画を読んだりしてます。好きなのはワンピースです。でも、インドア派ではないですよ。最近は行く機会が減ったけど、高校生の頃から御朱印集めを趣味にしています。コロナが落ち着けば、スカイダイビングにチャレンジしてみたいです。あとは実家のジムで体を鍛えてます。

-実家がトレーニングジム

吉田 そうなんです。おじいちゃんの代から経営しています。それで、父のアドバイスをもらいながら体幹を中心に強化しています。どちらかと言えばボディービル系のジムですが、私はムキムキじゃありませんよ(笑い)。


実家のジムで逆立ちの練習をしています
実家のジムで逆立ちの練習をしています

-今後の目標は

吉田 まずはB1に上がることと、準優を走ることです。いっぱい、レースで経験を積み重ねていきたいと思っています。大きな目標としては、A1になって、たくさん賞金を稼げるレーサーになりたいですね。

-最後に、読者へのメッセージを

吉田 ボートレーサーは自分の努力次第で賞金を稼ぐことができるし、やりがいのある職業だと思います。レースもすごく迫力があるのでぜひ、レース場に見に来てください!

※次回は4月12日更新予定

◆吉田彩乃(よしだ・あやの)2000年(平12)9月22日、浜松市生まれ。浜松商業高校を卒業後、126期生として20年5月に浜名湖でデビュー。昨年12月の常滑で初勝利を挙げた。昨年の獲得賞金は403万9000円。157センチ、51キロ。血液型B。