ボートレーサー守田俊介(40=滋賀)が、10月のSGボートレースダービーの優勝賞金3500万円を、全額寄付することが分かった。13日、日本モーターボート競走会が発表した。日本財団の東日本大震災支援基金として寄付された。

 守田は以前から復興を気に懸けていた。震災後、独自にボランティアに出向いたが、惨状にショックを受け怖くなり、何もできずに逃げるよう帰った苦い思い出もある。後悔、自責の念は消えなかった。その時、「SGを勝って賞金を全額寄付!」を決意した。また、今回のSG初優勝の後、自身のブログなどに寄せられるファンのコメントを見るうちに、寄付への思いがより強くなった。「今回の1勝はファンのみんなの後押しがあったから勝てた。この賞金は僕だけのものではないと思った」。その思いから全額寄付に至った。