広川貞治が地元戦で奮起した。

 準決は新鋭・山岸佳太の番手絶好も「離れる可能性は高い(笑い)」と緊張感に包まれていた。だが、打鐘から仕掛けた山岸をきっちりとマークし、直線で踏み直されたが2着。地元選手からも喝采の声が飛んだ。「新人に引きずり回された。いい思い出になった」と笑い飛ばしたがS級で活躍した実力を発揮した。今年7月京王閣以来の決勝進出で「地元戦で決勝なんていつ以来だろう」と口元は緩みっぱなしだ。決勝は関東4車結束で山岸の4番手だが、勝機はある。一戸康宏が番手まくりを放てば直線の長い地元バンクで差し足を発揮する。