永井大介(40=川口)が4節連続優勝を飾った。今年のグレード戦Vは、G1ゴールデンレースに続いて2回目。

 勢いが止まらない。3周バックだ。永井が一撃で、雨中の決戦にケリをつけた。外の益春菜、内の渡辺篤の間を一瞬で突き抜けた。「エンジンがいいので行けた」。ゴールまでは独走。ゴールデンレースで死闘を演じた鈴木圭一郎も完封した。表彰式では「圭一郎が来るのでは、とドキドキ」と話したものの、内容は完勝だった。

 準決2着時に「セットがずれている」と評したエンジンを立て直し、消音マフラーもクリアした。6R発売中に行われた1000勝報告会では、ファンに優勝を約束。「優勝すると言っちゃたので、ほっとした」と笑顔がはじけた。

 自身初の4節連続Vで、昨年の優勝回数3回を早くも超えた。「次の浜松で連続が伸びるよう頑張りたい」。昨年、手にできなかったSGタイトルも、完全に視界に入っている。【天野保彦】