勝負強さに定評がある荒尾聡(36=飯塚)が本領を発揮した。スタートで外の青山周平と鈴木圭一郎にいかれたが、離れず3番手につけた。

 「エンジン的に自信を持っていたので緊張はしなかった」。機力を生かして3周回に鈴木を抜いて2番手に進出。「ずっと内で我慢していればチャンスがあると思った」。

 8周3角で鈴木がまくりに出た瞬間をとらえて青山のインに切り込んで先頭を奪い、そのまま押し切り、10年ぶりのSG戴冠を決めた。