平原康多(38=埼玉)が松浦悠士とのオールラウンダー対決を制した。

直線で松浦のまくりをかわすと、すぐに左腕でガッツポーズ。2年ぶり2度目の大会制覇で、G3は7月弥彦以来24度目の優勝となった。

原点回帰が、力強く俊敏な動きを呼び覚ました。前へ前へと踏み、松浦の仕掛けを巧みに追って差し切った。「もう元に戻った。いろいろと試してから(セッティングなどを)戻した。意味がある3カ月間だった」と振り返った。

先行日本一の脇本雄太を倒すためにフレームやフォーム、調整法を見直す過程で落車も増えた。試行錯誤がようやく報われ、迷いも吹き飛ぶ。

この優勝でKEIRINグランプリ出場が視界に入った。「グランプリの優勝を目指し努力する」。関東エースは年の瀬まで突っ走るつもりだ。【野島成浩】