男子は桑名僚也(23=埼玉)が、目の覚めるような最終2角4番手まくりで優勝をさらった。

埼玉勢の卒記王者は92年(70期)の関靖夫以来2人目。「基本的に決勝はみんな強いので、決まった展開はないなと。とにかく前の方で、という展開がはまって良かった」と喜んだ。日体大時代も経験できなかった自転車競技人生初めての優勝となった。

ガールズ決勝は、卒記レース前の在所成績が12位だった西脇美唯奈(みいな、19=愛知)が下克上Vを果たした。内野艶和の3番手まくりに乗ると、4角から外を踏んで一気に抜け出した。「決勝は乗れただけでもすごくうれしかったので、正直、作戦は立てていなかった」と笑った。愛知勢としては19年の鈴木樹里以来2人目の女王。名古屋の吉田敏洋に師事している。