首位FC東京がアウェーでセレッソ大阪に0-1で敗れ、今季リーグ戦初黒星を喫した。日本代表に初選出されたMF久保建英(17)はリーグ3戦連発を狙ったが不発。コンディション不良を理由に試合後の取材に対応しなかった。初めての代表活動は約1週間後にスタートするが、不安が生じた。

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日本代表入り後初の試合で、久保建は輝けなかった。前半から運動量が上がらない。初めてドリブルを仕掛けたのは前半24分。珍しくボールタッチを誤り、そのままゴールラインを割った。DF丸橋らの徹底マークもあり、持ち味を出せなかった。フル出場したが、最後までギアは上がらず。チームも6戦ぶりの失点で今季初黒星。長谷川監督は「(久保建は敵地を含め)Jリーグを回るのは初めてだし、なかなかアジャストするのは難しいと思う」とおもんぱかった。

試合後は決められている取材対応を行わなかった。クラブ広報は「息苦しさがあり、話ができる状態ではない。大きな声を出せる感じではない」と医師の判断であるとした。チームは26日から2日間のオフ。医師によれば一過性の症状だといい、経過観察はするものの現時点で、日本代表への合流には問題はないという。6月のキリンチャレンジ杯と南米選手権の2つの代表に選出され23、24日は招集を受けての取材対応で、たっぷり話したが、ピッチ内外で“沈黙”。日本代表の活動が始まれば、より大きな注目を浴びることは間違いない。状態が心配される。【岡崎悠利】