【カンヌ(フランス)19日=松尾幸之介】なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が1次リーグ最終戦でイングランド(同3位)と対戦し、0-2で敗れた。日本は1勝1分け1敗の勝ち点4で2位での決勝トーナメント進出が決まった。目標の1位突破はならなかったが、中5日と余裕のある日程で25日(日本時間26日未明)に決勝トーナメント1回戦でカナダかオランダと顔を合わせる。

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高倉監督は「(1次リーグを)通過したこと以外は何も満足はしていません」と率直な思いを口にした。2失点ともDFラインの背後をスルーパスで突かれた。DF清水は「(意見の)すり合わせが本当に大事になってくる」と話した。

1位突破の望みは砕かれたが、日本は1勝1分け1敗の勝ち点4で2位での決勝トーナメント進出が決まった。25日(日本時間26日未明)にレンヌでカナダかオランダと顔を合わせる。中5日で次戦を迎えるため、負傷者を多く抱える日本にとって恵みの期間となりそうだ。

チームはこの日、前日の試合で出番のなかった選手を中心にカンヌ近郊で約1時間半、調整した。初戦で左足首を負傷したMF長谷川や、左足違和感で別メニュー調整となっていたMF籾木もフルメニューを消化。長谷川は「自分としては大丈夫。5日間あるので、いい準備をしていきたい」と意気込んだ。負傷者の回復もあり、今後は試合中の交代選手の選択にも余裕が出てくる。主将のDF熊谷は「長いW杯を戦い抜くためには11人では戦えない」と説く。23人全員の力を結集し、負けたら終わりの決戦に臨む。