勝手知ったる相手を迎え撃つ。J2清水エスパルスのMF松崎快(26)が18日、20日のホーム・ベガルタ仙台戦に備え、静岡市内での非公開練習に臨んだ。次戦は昨季まで所属していた古巣との今季初対戦。所属期間は約半年間と短かったが「去年のメンバーはほとんど知っている」と不敵に笑った。

相手はリーグ最少失点の堅固な守備が武器。昨季とは戦い方が変わっているというが、選手の特徴は頭に入っており「1人1人の能力は間違いなく高い」。ワンプレーで局面を変える個人技を警戒しつつも、こじ開けるイメージは出来ている。サイドから得意のドリブルで切り込み、複数人が絡みながらゴールに迫る青写真。「エリア内に入っていく回数を増やせば得点の確率は上がる。隙を見せず、隙を突きたい」と自信をみせた。

今季から清水に加入し、リーグ戦は10試合出場で1得点。一方で、先発は4試合にとどまっており「まだ20、30%ぐらいしか出せていない」とパフォーマンスには満足していない。次戦も流れを変える切り札としての出場が濃厚だが、「時間帯や状況を考えてプレーしたい」とチームの勝利を最優先に考える。

チームは10試合を終えて首位に立つが、追われる立場でも心境に変化はない。「まだ10試合。今後も絶対に落とせない試合が出てくるし、個人としてももっとやらないと」と、表情を引き締めた。先発定着を狙う期待の新戦力が、古巣撃破でアピールにつなげる。【神谷亮磨】

○…今季加入のFWルーカス・ブラガ(27)が本領を発揮しつつある。前節いわき戦では前半7分に先制点。味方のクロスにタイミングを合わせて右足でネットを揺らした。直近3試合で2得点と調子は右肩上がりで「選手の特徴も分かってきた」と手応えを示した。加入当初はJリーグ特有のスピーディーな展開に苦戦。母国ブラジルとのテンポとの違いにも戸惑った。それでも、日々の練習で感覚をつかみながら試合でアピール。次戦仙台戦に向け「相手を翻弄(ほんろう)して、ゴールを決めたい」と2戦連発を誓った。