2026年FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国戦(9月5日、埼玉ス)、バーレーン戦(9月10日、バーレーン)に臨む日本代表メンバーが発表され、町田DF望月ヘンリー海輝(ひろき、22)と川崎F高井幸大(19)が初招集された。望月は世代別の代表歴も“候補止まり”。J1で首位に立つチームで夏場からレギュラーに定着した超新星が、サプライズ選出となった。
「望月ヘンリー海輝」。誰も予想しないプロ入り7カ月の男の名前が、代表メンバーリストに入っていた。森保監督は選出理由について「シーズン当初はレギュラーと言えず、ここ最近はチームの信頼を得て、レギュラーとして存在感を発揮しているのを評価した」と説明した。
192センチの長身で高さに目がいくが、右サイドバックとしてのスピードが持ち味。「非常にフィジカル能力が高く、上下運動、ビルドアップができる。まだまだ守備の部分は改善しなければいけない。高さを生かしてターゲットとして攻撃の起点にもなってもらいたい」。最終予選の秘密兵器というよりも、2年先のW杯本番を見据えて育てたい考えが見えた。
町田では学びの日々だ。黒田剛監督が素材にほれ込み、スタメンに定着したのは6月15日の横浜戦(3-1)が最初。そこから出番を増やした。クロスの精度や状況判断はまだA代表レベルではない。試合中、指揮官からこっぴどく叱られることもしばしば。パスミスのたびに頭をかいて「ごめん、ごめん」と仲間に謝る姿はほほえましくもある。プロらしく毅然(きぜん)とした姿を見せた方がいいのでは、と問われると「つい出ちゃうんです」と苦笑い。素直な性格で、少年のような屈託さがある。
クラブを通じ「感謝の気持ちを忘れずに町田の代表として、全力でプレーします」と決意を示した22歳。可能性は無限大。新たな扉が開いた。【佐藤隆志】
◆望月ヘンリー海輝(もちづき・へんりー・ひろき)2001年(平13)9月20日生まれ、栃木県出身。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ。埼玉・FC上福岡サンダース-大宮ジュニア-三菱養和ジュニアユース、同ユース-国士舘大。U-18とU-20で日本代表候補。今季J1リーグ17試合無得点。192センチ、82キロ。利き足は右。
○…パリ五輪に最年少で出場した高井が10代でA代表メンバー入りを果たした。192センチの高さと川崎F仕込みの確かな技術が魅力の大器。クラブを通じて「選出されたことにはびっくりしましたが、フロンターレでの活躍を評価していただけた」と思いを伝えた。森保監督からはポテンシャルの高さを評価され「経験を積んでもらいながら、より良い選手に成長してもらえるかな」と期待を寄せられた。才能豊かなセンターバックは「川崎を代表して行ってくるので、日本代表の誇りを持って頑張ります」と誓った。

