浦和MF梅崎司(29)が、育ててくれた大分への思いを胸に、首位攻防戦に臨む。

 24日の川崎F戦に向け「ACLのシドニーFC戦に続いて、リーグ首位と戦うことになる。しびれる試合を続けて戦えるので、とても楽しみ。シドニーではとてもいい試合ができた。目標の1次リーグ突破を成し遂げたので、次も前向きに臨める」と意気込んだ。

 ユース時代からプロ2年目まで、大分で過ごした。「地元の友達と連絡を取り合っていますが、由布などは大変なことになっていると聞きます。ボウリング場の前にある、ピンをかたどった大きな看板が倒れて、道路をふさいでいるとか」。熊本に比べて報じられることは少ないが、深刻な地震の被害にあえいでいる、第2の故郷を心配する。

 遠い関東でプレーし「帰ることもできない」と無力感にとらわれそうにもなるが、できることをやるしかないと考え直した。「何よりも自分ががんばっている姿を見せることが、サッカー選手としてやるべきことだと思っています」。プレーは好調そのもの。好内容が期待される首位攻防戦で結果を出し、大分へのメッセージに代える。