G大阪の元日本代表MF遠藤保仁(36)が、値千金の同点弾を挙げた。0-1の後半18分、MF藤本淳吾(32)の右サイドからのパスをゴール中央で右足を合わせて決めた。2戦合計1-1も、遠藤のアウェーゴールで3年連続5度目の決勝進出が決まった。

 藤本は「パスかシュートか迷った。中のヤットさん(遠藤)が見えていたのでパスした」。遠藤は「藤本がよく出してくれた。僕は決めるだけだった。結果的にゴールに結びついたので良かった。藤本はいい判断をしてくれた」と、感謝した。

 2年ぶりの王座返り咲きを目指し、15日の決勝は浦和と埼玉スタジアムで戦う。36歳のベテランは、3度目の優勝を目の前に「決勝だからといって大きく変えることはない。自分たちは自分たちの持っているものを出して、いい結果を出したい」と、静かに闘志を燃やした。