北海道コンサドーレ札幌は横浜F・マリノスに0-4で敗れ、ルヴァン杯今季初の黒星を喫した。

公式戦6連勝と絶好調で臨んだが、前半16分に先制点を献上すると後半も立て続けに3失点。後半16分にMFチャナティップ(25)ルーカス(25)を投入し攻勢をかけたが、無得点に終わた。2勝2分け1敗で、勝ち点8のままで横浜に並ばれた。

22日の1次リーグ最終節・湘南ベルマーレ戦で、2年ぶりのプレーオフ進出を目指す。

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序盤の不運な失点で主導権を奪われた。前半16分、ペナルティーエリア手前で相手DF松原が放ったシュートは菅に当たった。高く浮き上がる軌道に変わり、そのままゴールラインを割った。後半は反撃すべくリスクを背負い前線から重圧をかけたが、自陣でのボールロストから次々と失点。ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は「不運な形で失点してしまった」と悔やんだ。

今季、横浜と3度目の対戦。チームの布陣は通常3-4-2-1だが、横浜対策で4-4-2を敷いて臨んだ。前回対戦のリーグ戦は3-0で快勝したが、敗戦の反省を踏まえ札幌布陣を警戒しリベンジを狙う相手を、いなすのは簡単ではなかった。宮沢主将は「思うようにならなかったところがあった」と淡々と振り返った。

執念のタクトも実らなかった。2失点目を喫した2分後の後半16分、指揮官はMFチャナティップ、ルーカスを投入。リーグ戦前節ヴィッセル神戸戦のスタメン7人が中3日でピッチに立った。2人はこの日、午前中に12日の松本山雅FC戦に向けての練習を行い、ナイター試合に出場。鋭いドルブルを何度も仕掛けたチャナティップは「準備するようには言われていた。出場はあるんじゃないかなと思っていた。負けて悔しい」と下を向いた。

公式戦の連勝も6でストップ。勝てば自力でプレーオフ進出だったが、その機も逃した。「この試合を糧にして次につなげたい」とFW早坂。聖地・札幌厚別で大敗した悔しさを、1次リーグ最終決戦にぶつける。【西塚祐司】

◆札幌のプレーオフ進出条件 第5節終了時点で札幌は勝ち点8で1位タイ。次節湘南戦で引き分け以上の場合、無条件で進出が決まる。札幌が敗れた場合は、横浜-長崎戦で横浜が勝つと1次リーグ敗退。長崎が勝つと札幌、長崎、横浜が2位で並び、3チーム同士で行った試合の<1>勝ち点<2>得失点差<3>得点<4>アウェー得点の順で決定する。

▽後半16分にベンチに退いたMF岩崎 守備のところでうまくスイッチができず、はまらなかった。