北海道コンサドーレ札幌MF白井康介(25)がレギュラー定着へ、2試合連続ゴールに意欲を示した。

11日、札幌・宮の沢で13日アウェー大分戦に向けた練習が行われ、ミニゲームで主力組の左サイドに入ってプレーした。前節松本戦で先発し、今季初ゴールを決めた。2試合連続先発の可能性も出て「スタメンで出られるチャンスをもらえるなら、もちろん連発を狙いたい」と、気持ちを高ぶらせた。

今季1号は、FWジェイ(37)のヘディングシュートがポストに直撃し、跳ね返ったボールを押し込んだものだった。「ラッキーだった」と謙遜するが、ゴール前に詰めていたのも、ゴールへの意識の表れ。1-1の引き分けに終わったが、貴重な得点となり、起用に結果で応えた。

松本戦は今季2試合ぶり2度目のリーグ戦での先発だった。開幕からFW菅大輝(20)が同位置に座っていたが、南米選手権日本代表入りで不在だった2試合は、DF石川直樹(33)とともに務めた。前々節の仙台戦から菅が復帰したが、練習や公式戦でアピールした白井にチャンスが与えられた。チーム内競争の激化に「チームとしてはいいこと。試合に出られていない時にやってきたことが実っているので」と喜ぶ。

6月14日のリーグ戦(対川崎F)以降、中2~4日での公式戦全7試合に出場し、フル回転した。「試合を多く重ね、コンディションが上がり自信も持てたし、プラスになった」と、実戦で状態を上向かせた。勢いそのまま、敵地へ乗り込みたい。「自分次第でスタメンに定着できる。悔いの残らないプレーをしたい」。リーグ戦3試合ぶり勝利のキーマンとなる。【保坂果那】